【これから家を建てる方へ】ハウスメーカーの火災保険と一括見積の比較

家を建てる中で、引き渡し日が1~2か月前に迫る頃、火災保険をどうするのかの選択に直面します。

しかし普通は、普段、火災保険について考えることはないと思います。

しかも引き渡し前は、色々な手続きや準備がかさみ、思いのほか忙しくなります。

ついつい「ハウスメーカーの勧める火災保険で良いか…」となりがち。

筆者にぎり飯

そこで今回は、ネットの無料一括見積サービスを利用し、ハウスメーカーの火災保険と比べてみた私の体験を記事にしてみました。

とあるお母さん

ハウスメーカーの勧める保険会社で本当に良いのかな?

とあるお父さん

ネットの一括見積ってどうなんだろ?

といった方におススメです。

数分程度で、ネットの一括見積について知れ、火災保険の知識が高まりますので、ぜひご一読下さい。

 

火災保険って?

ここでは、火災保険の基礎知識から最近の動向をのせています。

ハウスメーカーの火災保険とネット一括見積もりの比較をいち早く知りたい方は、飛ばされて下さい。

 

火災保険の守備範囲は、火災・風災・水災・地震

火災保険は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。名称は「火災保険」であるが、多くの商品には「風災」や「水災」の補償がセットされているため実際は「災害保険」である。

ウィキペディアより
とあるお母さん

火事による建物や家具・家電の損害だけでなく地震や水害、台風といった災害による損害にも効く保険ということか。

 

ちょっと特殊な地震保険

火災保険マン

「建物の保険」は、各保険会社の商品であるため、保険料の額が違ってきます。

しかし「地震保険」は国が補償するお見舞金のようなものであるため、どこの保険会社でも一律で、建物や家財の保険金額の半分までが補償されます。

とあるお母さん

地震保険は審査が厳しいって聞くけど…

火災保険マン

熊本地震当時は、判定基準が3段階(全損、半損、一部損)で、被害に見合った保険金が出ないケースがあったため、現在は4段階(全損、大半損、小半損、一部損)となっています。

 

災害が続く昨今、年々高く、短期間更新になる支払い額

火災保険マン

4~5年前までは、35年分の補償を一括で払い、年間の支払額を抑えることが可能でした。

しかし、近年続いている地震や水害、台風により、支払額の上昇とともに、火災保険は最大10年更新、地震保険は最大5年更新になっています。

とあるお母さん

総支払額を抑えたい場合は、始めの出費は高くなるけど、出来るだけ最長期間で契約した方が良いということか…

火災保険マン

そして、更新期間も年々短くなる可能性が高いです…

 

新居を建てる際の火災保険契約までの流れ

前述しているように、家の引き渡しの2か月前あたりから火災保険をどうするかの決断が必要になります。

引き渡し日までは、ハウスメーカーが火災保険に入っているため、災害にあっても大丈夫ですが、引き渡し日から適応される火災保険を自身で選ばなければいけません

しかし、引き渡しの1~2か月前は、とにかく多忙です。

我が家の場合は、

・カーテンショールームで商品をみて、見積もり取って検討

・外構工事の業者と打ち合わせと見積もり取っての検討

・各引っ越し業者と連絡、見積もり取って検討

・家具を楽天市場やお店で検討&見積もり取って検討

・家電を楽天市場や量販店で見積もり取って、検討

・大家に連絡&賃貸の火災保険の契約解消

・電気会社、水道局、ガス会社、インターネット会社への連絡

・建物の住宅ローンの本申し込みの手続き

・司法書士の書類の提出や電話のやり取り

・新住所の役所での変更手続き(マイナンバー含め)

・住宅ローンの金消契約

・荷造り

・家具、家電の受け取り日時の調整

この怒涛のスケジュールの中で、良く分からない火災保険の選定が入ってきます。

通常はハウスメーカーが提携している火災保険を勧めてくるかと思います。

とあるお父さん

色々大変だし、もうハウスメーカーが勧めるやつで良いか…

となるのが通常と思います。

 

しかし私の場合は、数日前黄体期の妻から、現状の私の体たらくぶりや今後の資金について夜な夜な詰められていたため、気を利かして、

筆者にぎり飯

ネットで調べたら、火災保険の一括見積もりってあったから、申し込んでおくね!(キリッ)

と、らしくない先回りの行動で、妻のストレッサー除去をしたというのが、今回のいきさつなのです。

   

実際に火災保険のネット一括見積もりを利用する流れ

次に、火災保険をネットで一括見積もりを利用する流れをご説明します。

 

ネットでの申し込み

一括見積もりのサイトでは、申し込みの多くが「3分で出来る!」みたいな触書がされています。

確かに建物の契約書が手元にあれば、ある程度サクサク入力は可能です。

筆者にぎり飯

私の場合は「耐火区分」の項目が「準耐火建築物」「省令準耐火建築物」などに分かれており、良く分からず、ハウスメーカーに問い合せを要し、3分は無理でした。

一旦、すべての項目を入力すると、「受付完了」と、「後程サポートセンターから入力内容の確認の電話連絡がある」旨のメールが来ます。

 

メールと電話での面談日時と場所の調整

筆者にぎり飯

個人的に電話でのやり取りは苦手なので、『結局電話かよ~』と思いましたが、女性が丁寧な案内をしてくれ、安心しました。

そこで、電話で面談日時と面談場所の希望を伝えます

その後、面談してくれる損害保険代理店の担当者から希望面談日の返答がメールで届きます。

当日になり、面談場所を自宅から近場のファミレスに変更するため、面談担当者へこちらから電話をしましたが、すんなり受け入れてくれ安心しました。

筆者にぎり飯

「自宅」は、よくよく考えると小さい子3人いる状況では無理だと当日気付きました…苦笑

そして、ハウスメーカーの見積もりなどを携え、面談のためファミレスへ向かいました。

 

一括見積もりの流れのまとめ

①ネットで住宅の情報などを入力し、申し込み

②申し込み完了のメールが届く

③電話がかかり、面談日時の調整

④面談担当者から日時や場所の確認メールが届く

⑤面談へ

 

ハウスメーカーと一括見積との比較結果

面談の担当者と挨拶を済ませ、ファミレスのドリンクバーを注文。

とりあえず、コーヒーを自分で入れてから面談開始です。

筆者にぎり飯

ちなみにコーヒー代は私持ちでした…

 

一括見積もりということで数社の見積もりを用意されていると思ったのですが、提示されたのは「東京海上日動」と「セコム」の2社でした。

ネット一括見積もり担当者

火災保険は大きく分けると、「大手」と「中堅」、「格安」の3種類になります。

今回はその中でお勧めな大手「東京海上日動」と中堅「セコム」をご用意しました。

 

「ちょっと想像と違うぞ…ムムッっ」となりましたが、お話しを聞いていると下記のような理由が。

中堅のセコムは、保険金は安いが、損害の見積もり額の8割程度を支払うイメージ

格安の楽〇は、当然保険金は安いが、もっと支払いを渋る

大手の東京海上日動は、保険金は高くなるが、査定がゆるく見積もりの満額の支払われることが多い

 

そして、ハウスメーカーの出していた保険会社は、AIG損保でした。

東京海上日動にはない、「オール電化割引」や「Web申し込み割引」など付いてましたが、東京海上日動より保険料が高い状態に。

ネット一括見積もり担当者

AIG損保はどちらかと言うと、顧客は個人より会社などが多いです。

東京海上日動は個人の顧客も多いので、その差がついているのでは?

とのことでした。

 

ちなみに金額は、セコムは東京海上日動より4万円ほど安く、東京海上日動はAIGより2万5千円ほど安い状態…。

 

その他、以下のようなお話しも聞くことが出来ました。

建物に比べ、単価が低い「家財」の割合を相対的に増やすことで、補償は変えずに支払額を抑えることが出来る

(結果的には東京海上日動に関しては、令和2年から差が付かなくっていた…)

水災の保険をつけるか、つけないかで支払額が大きく差が出る

(東京海上日動は8万円、セコムは9万円程度の差)

耐火構造かどうかで支払額が4割程度安くなる

(我が家は省令準耐火建物で安くなった)

・その他、支払額を抑える方法として、

建物の保険金額を下げる(2000万円→1800万など)

免責金額を設定する(3万円や5万円までの損害は保険適応せず、自分で補填する)

など

長年代理店をされており、災害にあった場合は、保険会社との間に入って、保険が少しでも多く降りるよう掛け合って来た実績があるようで、その点ハウスメーカーの担当営業さんよりは安心できるかな…という印象でした。

筆者にぎり飯

面談は、「一旦家に持ち帰ってから検討します」と伝え、小一時間程度で終わりました。

その後、2週間程放置していたら一度だけ確認の電話がありましたが、しつこい勧誘などはありませんでした。

 

我が家の決断

前述したように水災の補償をつけるかどうかで、金額が大きく差がつきます。

水災は床上まで水が浸かるか、もしくは45cm以上浸かるかで、補償が出るかの分かれ道になります。

しかし、床下や45cm未満でも、エアコンの室外機やエコキュートといった設備に被害が出ます。

毎年信じられない水害が各地で起きている昨今。

筆者にぎり飯

新居は近くに小さい川があります…

ただ、少し高くなった場所に家はあるので判断が難しかったです…

(ちなみにハザードマップでは0.5m未満の床下浸水リスク…)

 

その点、東京海上日動では、令和2年から「特定設備水災補償」という特約が出来、1事故100万円を限度に支払われます。

筆者にぎり飯

「巨大台風」に「線状降水帯による水害」といった災害リスクが高まっている中、子どもが巣立つまでに災害に合うと家計が回らないのは目にみえています。

災害時に補償をケチらず、そして床下浸水と床上浸水に備えられる「水災」+「特定設備水災補償」がつけられる東京海上日動にしました!

子どもが巣立った頃に補償を軽くする予定です。

そうして、再度代理店の担当者と面談、細部を調整し契約に至りました。

 

おわりに

最後にまとめます。

火災保険のネット一括見積もりを利用するまでの流れ

新居の引き渡し前の1~2か月前から火災保険の話になる

ハウスメーカーから火災保険を紹介される

ネットの一括見積もりの申し込みをネットでサクサク行う

その後はアナログに面談で、色々火災保険について教えてもらいながら、数社の比較検討

火災保険のネット一括見積もりを利用するメリット

ハウスメーカーの火災保険を含めて、数社の商品の価格や内容についての詳細を知り、比較が出来る

面談は保険代理店の方なので、価格を抑える方法や多く補償をもらえるノウハウが豊富に聞ける

しっかり火災保険について理解した上で契約できるので、満足感がある

以下のリンク先が火災保険の一括見積りのサイトになります。

筆者にぎり飯

トータルで数千万円のローンがかかる家づくり。

金銭感覚が麻痺して数万円の差なら良いか…となりがちですが、よく考えて!

1万円ってめっちゃ大事ですよ!

しかも災害にあった場合の補償金の差は、桁が違います

1度比較してみるだけでも価値があると思います。

 

 

筆者にぎり飯

私が家を建てるまでや、土地を購入するまでの経緯を知りたくなったアナタは下の記事を良かったらどうぞ!

今回の記事が皆さんの豊かな子育てlifeの一助になれば幸いです。

では。