【生理で豹変する女性に悩む男性へ】生理を学び、上手く対応する方法

急に彼女や奥さんの人格が豹変する…。

生理により、そんな恐ろしい体験をしている世の男性は多いのではないでしょうか?

私もつい先日、妻の人格の急変っぷりにかなり狼狽しました…笑

生理による症状の程度はヒトそれぞれで、年齢によっても変わるとのこと。

しかし女性に比べ、男性は生理について知る機会が極端に少ないのが現状。

下手な対応をして、関係悪化といった思いもよらぬ方向に行くことも多々かと思います。

敵を知らずして、対策は出来ない!

そこで、今回は看護師の妻監修のもと、男性向けに生理についての知識の整理と対応方法を述べていきます。

数分で生理について理解が深まり、パートナーとの良き関係を築くことに繋がりますので、ぜひご一読を!

 

そもそも生理とは?男性のためのおさらい

小学生や中学生の頃、性教育で「生理」について習うけど、どこか気恥ずかしいような…

真面目に学ぶ姿勢でいると茶化される…そんな雰囲気。

思春期の女の子は、定期的に「生理≒血が出る」という認識程度でした。

ということで基本をおさらいします。

女性は、思春期の到来に伴って妊娠できるカラダに変化します。

その変化が起きる場所が子宮です。

子宮は周期的に変化を繰り返し、妊娠に備えています。

受精しなければ、月1回の割合で、子宮の膜の一部は萎縮・変性して剥がれ落ち、出血をきたします

それを生理(医学用語では月経)と言います。

 

生理による不調がひどい女性の症状と男性

ここからは、生理による不調がひどい女性の症状について整理し、男性目線で所感も述べます。

 

生理中のココロの症状と男性目線

生理による不調がひどい女性のココロの症状として、

・抑うつ気分

・怒りの爆発

・イライラ

・不安感

・混乱した気分

などがあります。

先日の妻はまさにコレでした!

イライラしてて、将来への不安と私の短所への怒りが爆発して、会話が成立しない…

しまいには口論になり、その後は妻を避けたくなっちゃいました。

ホルモンのせいとは言うけど、正直しんどい…

こちらも余裕がなくなると、甘えもあるんじゃないとか考えてしまうよね…。

さすがに結婚生活10年近くなると、そんなことは思っても言いません…

が、頭の中では考えてしまいますし、許容できるキャパにも限界が…。

 

生理中のカラダの症状と男性目線

その他、生理による不調がひどい女性のカラダの症状としては、

・乳房の痛みや張り

・おなかの張り

・関節痛や筋肉痛

・頭痛

・体重増加

・手足のむくみ

などです。

インフルエンザなんかで、頭痛や関節痛でたらきついもんな…

その上、おなかや胸も調子悪くて、手足もむくむ…

シンプルにこれだけでも、ココロに余裕はなくなりますね…。

 

生理による不調がひどい女性はPMSやPMDD?

PMSとは

これらの症状のうち、どれか一つでも、過去の生理で3回以上連続して起こっている場合に、月経前症候群(PMS)と診断されます。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_670.html NHK健康チャンネルより

ちなみに、生理がある女性の30~40%ほどに月経前症候群があると推定されているそうです。

上記ココロとカラダの症状どれか一つでも過去3回以上続けておきている

月経前症候群(PMS)

 

PMDDとは

月経前になると感情が不安定になり、日常生活が全く送れないほど深刻な状態になる人が、生理がある女性の1.2%ほどいると報告されています。

これは、月経前症候群の重症型で、月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれています。

PMDDでは、精神的な症状が重く出るのが特徴で、うつ病や双極性障害と間違われるほどです。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_670.html NHK健康チャンネルより

これは、月経前症候群の重症型で、月経前不快気分障害(PMDD)と言うそうです。

月経前不快気分障害(PMDD)の症状

・著しく感情が不安定

・著しい怒り、人間関係の摩擦

・抑うつ気分、絶望感、自己批判的思考

・著しい不安 など

今回の妻はこれに近かった…

あまりにひどく正直離婚もよぎった…

けど、続くようなら受診した方が良さそうだな。

 

生理中による不調のメカニズム

女性ホルモン

始めに述べた月1回の生理に伴い、以下の女性ホルモンが分泌されます。

・ゴナドトロピン放出ホルモン(Gn-RH)

・卵胞刺激ホルモン(FSH)

・黄体化ホルモン(LH)

・卵胞ホルモン(エストロゲン)

・黄体ホルモン(プロゲストロン)

生理は、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「生理」という周期を繰り返し、それぞれの周期に合わせて各ホルモンが増減します。

これらのホルモンの内、黄体ホルモンがひどい生理の症状に関係しているそうです。

排卵後の黄体期に多く分泌され、妊娠に備えて、食欲を増したり、基礎体温を上げたり、体の水分の排出を抑えたりするなど、体の中でいろいろな現象を誘発します。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_670.html NHK健康チャンネルより

ポイントは生理前の黄体期に分泌される黄体ホルモン

 

黄体ホルモンは感情を調節する神経伝達物質にも作用

ひどい生理の症状に多大な影響を与える黄体ホルモンですが、脳から放出される感情を調節する物質にも影響を与えるそうです。

黄体ホルモンは、セロトニンやドパミン、ノルアドレナリンなど、感情を調整する脳の神経伝達物質にも作用しています。

黄体ホルモンの増減によって神経が過敏になり、心の変化が起こりやすくなります

また、これらの神経伝達物質は、ストレスや生活リズムと関係するため、症状の現れ方に影響を与えると考えられます。

https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_670.html NHK健康チャンネルより

そのため、ココロの症状が強く出ることもあるのです。

どんなものがその強さに影響するのだろう?

以下の4つが、NHK健康チャンネル「生理前のつらい症状、原因や対処法、PMSの治療」で挙げられています。

ストレス

環境の大きな変化や、緊張状態が長く続いた後などは、症状が出やすくなることがあります。

几帳面な性格

几帳面、まじめ、負けず嫌い、自分に厳しい人などは、症状が出やすいとされています。

食生活

栄養バランスのよくない食事をしている人、コーヒーや紅茶などカフェインを多く含む飲み物やお酒をよく飲む人は、症状が重くなりがちです。

体力の低下

体力が低下していたり、自律神経が乱れていたりすると、症状が出やすくなることがあります。

我が妻の場合は、食生活以外の

・生来の几帳面でまじめ、負けず嫌いな性格に

・3児の育児・仕事・家事の疲れ

・新居引き渡し前の細々とした手続きや、家具・家電の購入など「ストレス」の増大

が該当と、好条件をクリアしてる…苦笑

 

生理中にすべき男性の対応

我々に、周期的に分泌される黄体ホルモンをどうにかすることなど出来ません。

つまり、生理の症状と上手く付き合っていくしかないと言えます。

生理の症状に影響を与える4つの因子を考える

その中で、症状の強さに影響を与えるもの、「ストレス」「性格」「食生活」「体力低下」の4つはどうでしょう?

「性格」を変えることは難しいようですが、

「ストレス」「食生活」「体力低下」はコントロールできるかもしれません。

 

「食生活」は夫婦で話し合って、偏りのないものに出来る可能性が高いです。

「ストレス」が背骨を固くし、痛みの発生や体力低下に影響することもあります。

そうした場合は、背骨のエクササイズなどでカラダのケアを促してみるのも良いかもしれません。

また、家事や育児を協力して行うことも、「ストレス」や「体力低下」の軽減に繋がるでしょう。

私は普段から、家事や育児は協力して行っている自負はあります。

しかし、今回はトラブル回避できなかった…

 

男性が生理に対応するのに一番効果的と思う個人的所感

そこで今回の学びを通して、私が思った対策はズバリ、

「生理前の『黄体期』の前に環境を整え、火種のもとを極力なくしておく」

ことです。

黄体期は体温が高くなることが知られています。

そういや今回のトラブル前は、やたらと暑がっている妻がいたなぁ…

奥さんの大まかな生理の周期を把握しつつ、そうしたシグナルをキャッチしながら、妻のまわりにあるストレッサーを排除するのです!

私の場合は、新居に移る前の細々した手続きなどを妻が抱え込んでいたのがストレッサーだった…。

妻の生理シグナルを敏感にキャッチし、ストレッサーバスターになって家庭の平和を守る!

 

おわりに

最後にまとめます。

生理のココロの症状

・抑うつ気分

・怒りの爆発

・イライラ

・不安感

・混乱した気分

生理中の不調のメカニズム

・生理は、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「生理」という周期を繰り返す。

・ひどい生理の症状は、生理前の黄体期黄体ホルモンが分泌される影響である。

黄体ホルモンは、脳から出る感情を調節する物質にも影響を与えている。

感情を調節する物質は、ストレス体力低下食生活の影響を受ける。

男性にできる対処方法

普段からストレス体力食生活のケアをしておく

・また、黄体ホルモンが分泌される頃に女性は体温が高くなる。そうしたシグナルをキャッチし、早めにストレッサーを排除しよう。

中盤で述べたように、生理による不調がひどい場合は、PMSやPMDDの可能性があります。

生活の質をさげてしまうような場合は、ためらわずに婦人科を受診しましょう。

 

今回の記事が豊かな子育てせいかつの一助になれば幸いです。

では。