背中の痛みの原因?ココロのストレスと背骨をつなぐ自律神経

ストレスがかかった日の翌日、背中がバキバキで痛い…。

そんな経験をされた方は多いはず。

子育て世代も時間に追われながら、仕事に家事に育児をこなし、余裕がなくなる…。

その上に背中が痛い…。

とあるお母さん

イライラして、子どもや夫にあたっちゃうこともあるわ…。

そこで、今回は解剖学と生理学の観点から、ストレスと背中のバキバキとの関係について述べます。

ポイントは、「自律神経は背骨を通る」という事実一点!

1~2分かけて読めば、ストレスと背中バキバキの関係が分かり、痛みに対処できる可能性が高いので、ぜひご一読を。

 

この記事を読むメリット
  • 自律神経への理解が深まり、生活習慣の改善にいかせる
  • 肩こりや背中バキバキから解放される
  • 痛みから解放→カラダが楽に→楽しく子育てができる

 

背骨は自律神経の通り道

背骨は首や胸、腰それぞれ形状は変わりますが、基本的には上の写真のように穴が開いています。

その穴を神経が通っています。

その中には自律神経も含まれます。

 

自律神経とは、「興奮」と「リラックス」のスイッチ

自律神経とはざっくり言うと、「興奮」と「リラックス」の状態をつくる自動のスイッチです。

 

ある日自宅でのんびり過ごしていたとして、突如、不審者が現れたとします。

Aさん

家で茶でも飲んでゆっくりしよ…

不審者

不審者登場!

Aさんの自律神経

やば!

リラックスから興奮スイッチオン!

こんな状況でのんびりしたままなら、生き延びられないですよね。

生来、生き物は「興奮」スイッチが自動で入るようになっています。

逆に、ずっと気を張っていると眠れず疲れて、生き延びられません。

なので、カラダを休ませる「リラックス」スイッチもあるのです。

 

生き物の生命維持装置、それが自律神経といった感じです。

生きるためにとても重要な自律神経ですが、一つ厄介なのが自分の意識でスイッチの切り替えがしにくいことです。

 

子育て世代と自律神経

常時、興奮スイッチオンの子育て世代

ここで、子育て中のお母さん、お父さんの一日を考えます。

朝から始業時間や登園・登校時間を気にしながら、

・弁当や朝食の準備

・オムツ交換

・トイレ連れていく

・お着替え

 

夕方は子どもの就寝時間を気にしながら、

・お迎え

・晩ご飯の準備

・お風呂入れ

・洗濯

・皿洗い

・翌日の準備

・寝かしつけ

・夜泣き

 

などなど…。

子育ては時間との戦いで、「興奮」させるスイッチがほぼ常時入った状態です。

 

自律神経の経路からみえる背中バキバキの理由

その「興奮」させる神経は、主に胸の背骨から出ていき、心臓や血管、目、肺などを興奮させ、胃腸の働きは抑えさせます。

そして、

心臓や血管、目、肺 → 胸の背骨の上の方

胃腸 → 胸の背骨の下の方

から出ています。

 

そうして常に心臓はドキドキ、呼吸はハアハアしていると、胸の背骨の上の方から出る神経が常に活動します。

するとその場所と神経的につながっている背骨まわりの筋肉(肩甲骨と背骨の間あたりや胸まわり)まで緊張し、硬くなります

硬くなると、その場所にコリや痛みを感じ、その上、バネの働きが失われ、カラダが重い、チカラが出にくい状態になります。

忙しい!時間がない!

心臓

今日はやたら興奮スイッチオンだなあ。ドキドキ!

だね…。ハアハア!

興奮させる神経

今日はこの経路は大忙しだな~!

背骨まわりの筋肉

同じ経路(胸の背骨の上の方)のこっちまで緊張してくるよ~

このままでは硬くなっちゃうかも…

やっと終わった~。

ん?背中がバキバキで痛い…。チカラも入んない…。

そうしたメカニズムで、ココロのストレスがカラダに影響してくる訳です。

 

背中痛み、バキバキを放っておくとどうなるのか?

背骨が硬くS字カーブがなくなり、バネを失う

では、背骨が硬くなるとどうなるのでしょうか?

ストレスなど硬くする要因をそのままにしたり、硬くなったままカラダのメンテナンスをしないでいると、背骨の平板化が起こります。

平板化とは何かと言うと、背骨が板のように真っすぐになるということです。

本来ヒトが二足歩行をするために進化上獲得したS字カーブというバネを失うということなのです。

背骨のクッション機能を失うということですので、チカラが出せなくなります

 

高齢者の方の姿勢は腰が曲がっているような方が多いかと思います。

そこに至るまでにはケガや病気など様々な要因があると思いますが、

そうしたココロとカラダのストレスの積み重ねの結果なのかもしれません…。

 

消化不良や不摂生な生活、スマホの見すぎも注意!

ちなみに夜遅くまでスマホを眺めていたり、寝不足だったりすると目は興奮させていることになるので胸の背骨の上の方が硬くなります

 

もう一つちなみに、食べ過ぎ、飲み過ぎで消化不良を起こすと、胸の背骨の下の方が硬くなります…。

 

硬くなって機能が落ちた関節の働きは、その近くの背骨や関節がまかないます。

しかし、当然そのうち今度はまかなっていた場所に疲労や過剰な関節の動きが起こり、さらに機能低下や障害が起きる可能性があります。

 

スマホのし過ぎはストレートネックになるというお話しを聞いたことがある方はいると思いますが、こうしたメカニズムの影響もあると考えられます。

夜のスマホや、暴飲暴食による背骨の機能低下は、意識して生活を見直すことで防ぐことが出来るはずです。

気付かないうちにカラダが取返しのつかないことにならないよう今一度、一日の生活の見直しをお勧めします。

 

おわりに

いかがでしたか?

以下にまとめます。

まとめ
  • 背骨の穴に自律神経の通り道がある
  • 自律神経は「興奮」と「リラックス」の状態にする自動スイッチ
  • 「興奮」させる神経は胸の背骨の上の方から出ている
  • 「興奮」神経が活動し続けると、その胸の背骨まわりの筋肉も緊張し硬くなる
  • 子育て世代は「興奮」が続きがちで、胸の背骨まわりが硬くなりがち
  • だから肩や背中がコリ、カラダが重くなる
  • 硬くなった背骨をそのままにするとまずいので、生活習慣の見直しやメンテナンスを

 

カラダを楽にすることは、イライラせず楽しく子育てできることにつながります。

それは子どもさんにとっても嬉しいはずです。

そういうカラダの状態をモニターし、メンテナンスをする手段として、楽ちん即効!背骨メンテで柔らかく心地よいウォーキングやランニングをは有効です。

ぜひ、実践されてみて下さい。

今回はここまでです。

では。

今回の背骨に関する理論は、スパインダイナミクス療法というリハビリテーションの手技の研修会で学び、臨床での実践を通して大変重要だと感じていることを参考に、簡略的かつ抜粋してお伝えしています。

こちらが https://nojiri-ch.com/sd スパインダイナミクス療法へのリンクになります。