【これから家を建てる方へ】引き渡し直前に土地権利書がなかった失敗談

筆者にぎり飯

こんにちは、念願の新居での生活が始まった(令和3年1月現在)にぎり飯です。

新居の引き渡しの前には、ハウスメーカー仲介のもと司法書士とのやり取りがあります。

我が家の場合は、引き渡し直前に土地の権利書が手元になく、てんやわんやしたことがありました。

今回はこれから家を建てる方はそうしたことで困らないないよう、注意喚起として私のエピソードをご紹介をしていきます。

ではいってみましょう!

土地の権利書とは?登記識別情報のこと!

土地権利書とよくいわれるものは俗称で、正式な名称は「登記済権利証」になります。土地や建物の相続を受けた場合や、それらを購入した場合に、登記をした時点で交付されていました。

法改正(2004年)以降では、権利書の交付はされませんそれに代わって交付されるのは、英数字が羅列されたパスワードのような12桁の番号であり、「登記識別情報」と呼ばれます。

https://o-uccino.com/front/articles/64762

難しいですが、とりあえず「土地の権利書≒登記識別情報」という認識でOKと思います。

たとえば、土地1筆と建物1棟を二人の共有名義で登記した場合、一人に対して2枚ずつ、計4枚発行されます。

この登記識別情報は、取得した不動産を売却したり、金融機関の担保に提供して抵当権を付けたりするときに必要となります。

http://office-tsubasa.com/service06

よりリアルな見本を知りたい方は法務省のPDFをご覧ください。

 

土地の権利書はどうやって手に入るのか

土地を手に入れるまでの流れ

我が家の場合は、「この土地を買う!」と決めて、

不動産会社で買付証明書にサイン

銀行の仮審査

審査通ると不動産契約

銀行本審査

審査通ると金消契約

決済

という流れがザックリですが、2か月ほどで着々と進んでいきます。

筆者にぎり飯

この頃は、数千万という桁の違う人生初の借金を背負うプレッシャーで不眠気味でした…笑

 

土地を手に入れる際の司法書士の仕事

司法書士は不動産取引の場で、登記名義を買主に移すのに必要な書類を全て確認し、その上で売買代金を買主から売主に支払ってもらいます。そして支払いが完了したことを確認してから、法務局に登記名義を変更する手続きを申請します。

国家資格を持つ専門家ですから、書類上のミスは認めません。中立な立場の第三者が介在することによって、買主も売主も安心して手続きを進められます。司法書士は、不動産取引を安全かつ円滑に進める、中立な立場の専門家なのです。

買主が住宅ローンを借りて購入するケースも多いでしょう。金融機関は、購入する不動産に抵当権が確実に設定できることを確認してからでないと、お金を貸しませんそこで司法書士が事前に確認して、金融機関に融資を実行してもらうのです。金融機関としても、専門家である司法書士の介在が必要なのです。

https://www.reds.co.jp/real/p20541/
筆者にぎり飯

要するに、土地や家を購入するにあたって、必要だけど面倒で難しい諸々の処理を、国家資格である司法書士さんが代行でしてくれることによって、その処理の簡素化と信頼性を担保してくれているということなのかな。

そんなこんなで、土地の登記識別情報が本来は買主の手元に渡るのです。

筆者にぎり飯

「本来は」ですね…

 

「本来」とは違う我が家のてんやわんやエピソード

引き渡し日の2週間前

土地を手に入れ、1年以上かけてハウスメーカーと着々と事を進めてきた、建物引き渡し予定日の2週間前ごろのこと。

建物の登記のため、ハウスメーカーの司法書士に委任状の押印と住民票の準備の依頼が来ます。

コンビニでサクッと住民票を準備し、依頼書に押印。

その際に、

ハウスメーカー
担当者

家の登記をこれからするんですが、登記〇〇を準備しておいて下さい。

土地を買ったときに貰ってるはずです~。

筆者にぎり飯

(ああ~、あの不動産重要書類とか書いてある分厚いファイルにあるのかな?)

分かりました~。

と軽く応じます。

その間に、火災保険の本申し込みや、大型ごみの申し込み、家具のネットでの購入、建物のローンの銀行と金消契約など、引き渡しに向けて着々と準備が進みます。

 

引き渡し日の6日前

そして引き渡し日の6日前ごろ、その旧権利書という「登記なんとかかんとか」を探しますが、どこにもありません!

焦った私は、夜な夜なハウスメーカーの担当者にメールをします。

筆者にぎり飯

司法書士さんに提出しないといけない書類ですが、何という名前の書類でしたっけ?

ハウスメーカー
担当者

昔は権利書と言っていましたが、今は登記識別情報と書いてあります。

筆者にぎり飯

不動産重要書類というファイルを一通り探しましたが、それらしい書類が見当たりません。

明日そのファイルを持って行きますね。

 

引き渡し日の5日前

たまたま、外構の打ち合わせが翌日あったため、ファイルを持参しハウスメーカー担当者に相談します。

ハウスメーカー
担当者

やっぱりないですね~。

本来、登記識別情報は土地を購入した後に司法書士さんから郵送などで送られて来るものなんですが、たまに送り忘れてることもありますから、問い合わせてみると良いですよ~。

とのことで、早速土地の司法書士に電話します。

いや~送ってると思うんですけど…

確認して夕方にはご連絡します。

そして、その夕方に土地の司法書士から電話が。

土地の司法書士

事務所を探してみましたが、見当たりませんでした。

郵送の履歴を確認してみますので、もう少しお待ち下さい。

あくまでも送ったテイで話を進めてくる土地の司法書士。

さすがに我が家も重要な書類は取っておくと思っていましたが、

筆者にぎり飯

まさか何かの手違いで捨てちゃったのか…?

と自分自身に半信半疑になってきます。

筆者にぎり飯

まさかの家の引き渡し日がズレ込むなんてこともあるのか…?

だとしたら、引っ越しや家具の納入などどうなんるんだ…?

不安が募ります。

 

引き渡し日の4日前

ハウスメーカー担当者にも、土地の司法書士とのやり取りを連絡。

不安を和らげようとしてか、

ハウスメーカー
担当者

そうですか…。

こちらの司法書士に確認したところ、登記識別情報はなくても大丈夫ですが、引き渡し前日までに本人確認の書類が必要とのことでした。

もしかしたら、土地の司法書士さんは銀行の方に送ってる可能性もあるかもなので、今日ちょうど銀行に行く用事があるので、確認してみますね。

とのこと。

しかし仕事終わりのメールで、

ハウスメーカー
担当者

銀行の担当者は、司法書士から預かっていないとのことでした…。

筆者にぎり飯

そうですか…。

ちなみに土地の司法書士からは連絡はありません。

この頃は、いよいよ悲壮感が漂い出しました…

 

引き渡し日の3日前の昼

翌日になってもいっこうに土地の司法書士から連絡がないため、こちらから電話をしました。

筆者にぎり飯

郵送の履歴を確認すると言われてましたけど、どうでしたか?

土地の司法書士

すいません、月末でバタバタしてて、確認できてません。

夕方にはお返事します。

筆者にぎり飯

(何やこの人…、マジなめとるな。ク〇すぎでしょ…。)

との思いを胸に秘めつつ、ハウスメーカー担当者へ連絡。

ハウスメーカー
担当者

こちら(ハウスメーカー側)の司法書士さんに状況を伝えたところ、最悪紛失してた場合の申請手続きを同時進行で進めていた方が良いとのことでした。

ただその場合、別途書類作成などの費用として3万円(税別)かかるとのことでした…。

筆者にぎり飯

マジですか…。

…しょうがないので、それでお願いします。

ハウスメーカー
担当者

夜に(ハウスメーカー側の)司法書士さんがお宅をお伺いし、書類作成をしてもらえるようお願いしときます。

とりあえず、土地の登記識別情報があるといいですが…。

ここに来て、まさかの予定外の余計な出費がかさむ可能性が…。

 

引き渡し日の3日前の午後~夜

「これは最悪、費用補填など含め、土地の司法書士と泥試合をしないといけないかも…」

「でもこれからやっとの思いで新居に住めるのに、やんや言わずに後腐れない方が良いのかな…」

などと、モヤモヤした想いを抱えながら午後の仕事を終えると、土地の司法書士から電話が。

折り返すと、

土地の司法書士

すいません、登記識別情報ありました!

筆者にぎり飯

本当ですか!!

良かった~。。。

色々文句言ってやろうと考えていましたが、その瞬間は安堵からその言葉しか出ませんでした。

筆者にぎり飯

今日、最悪なかった場合に備えて家の司法書士さんに家に書類作成に来てもらう予定だったんですけど。

とりあえず、ハウスメーカーの担当者さんへ連絡してみます。

土地の司法書士

そうですか、私がその司法書士さんのところに登記識別情報を持って行きますよ!

「当たり前たい!ボケ!」

と思いつつ、とりあえずハウスメーカー担当者へ連絡。

そこから、土地の司法書士とは私と、建物の司法書士とはハウスメーカー担当者と経由しながら、電話で謎の伝言ゲームやり取りを何度も繰り返すハメに。

結局、司法書士どうしで連絡を取り合ってもらい、翌日に土地の司法書士が建物の司法書士の事務所に持って行くことで決着。

 

引き渡し日の3日前の夜の妻

帰宅後、妻に一連のやり取りを伝えると、土地の司法書士にめちゃくちゃキレる嫁。

にぎり妻

何なの!

結果的には良かったけど、何でこうなったの!?怒

どうなってるの!?怒

いや、気持ちは分かるけど…

これからようやく新居に住めるのが目前の中、長い目でみたら後腐れない方が良いような気がするけど…。

といったことを伝えても、怒りが治まらない妻。

怒りの矛先が私に向かう前に、とりあえず土地の司法書士に電話をし、今回の件について経緯を再度伝え、振り返ってもらいました。

筆者にぎり飯

正直、我々は素人なので詳しくないのでよく分からないのですが、本来はどういう手順で登記識別情報って私の手元に来るものなのですか?

土地の司法書士

そうですね…。

本来は私がお送りしないといけない書類です。

私のミスです。すいませんでした。

謝罪の言葉があったので、そのことを妻に伝え、何とか怒りは治まりました。

 

その後、ハウスメーカー担当者から「無事、建物の登記登録ができたようです」との報告を受け、引き渡し日を迎えました。

 

おわりに

今回の土地の司法書士との電話連絡の履歴です。

無事新居に住んで、満足している今はもう当時の大変さは忘れていましたし、土地の司法書士にも何の感情もありません(思い出すとムカつきましたが…)。

しかし、今回の記事を書きながら時系列にハウスメーカー担当者さんや土地司法書士とのやり取りをまとめると、何とも言えないあの頃の焦燥感など、嫌な記憶を思い出しました。

 

正直、不動産関連の手続きは素人には分からないことだらけです。

その中で、我々がマイホームを手に入れるまでは、専門家には信頼しつつ、駆け足で走り続けるしかない部分があります。

今回は、信頼が置けない専門家の登場によって、余計な心労が増えたエピソードを綴ることになりました。

 

これから家を建てる方へ。

土地を購入した方は、司法書士から登記識別情報の書類が届いていますか?

またこれから土地を購入する方は、必ず購入後に司法書士から登記識別情報が届いているか確認しましょう

 

今回の記事が、スムーズなマイホーム取得に繋がり、豊かな子育てlifeの一助になれば幸いです。

では。